日本難病看護学会の難病看護師制度

難病看護師制度は一般社団法人日本難病看護学会が行っているもので、難病看護師を認定します。この認定制度は、難病看護に自主的に関われる看護師を育てることが目的です。認定看護師の認定制度は、難病の患者およびその家族の相談に乗ったり、助言したりして患者がより良い療養生活を送れるよう、支援することが含まれています。

また、ほかの看護師や関係者とも綿密なコミュニケーションを図り、助言や指示することも重要な役割の一つです。患者とその家族だけでなく、地域の取り組みにも関わり、社会支援システムの向上や創造のために尽力します。

難病看護師として活動したい場合には、認定資格取得のために必要な申請書類を提出しなければなりません。その後、学会認定委員会が認定資格の審査を行い、審査に通ると、受講決定通知書と認定審査料の請求書が届きます。振込手続きを行った後に学会が指定する研修会を受講し、研修会の最終日の筆記による修了試験を受けた後、認定審査結果通知書が手元に送られてくるのです。

認定審査に合格した看護師には、認定審査結果通知書と共に難病看護師認定証が届きます。認定証の有効期間は5年間となっており、有効期間が満了する年度内に更新手続きを行わなければなります。認定更新審査料および登録料は、10,000円です。

難病認定看護師を含め、認定看護師の合格率は比較的高く、90%前後で推移しています。これからより深く難病の患者と向き合っていきたいと考えている看護師は、認定資格の取得を考えてみると良いでしょう。